原因が全くわからないけど、統合失調症が減っているらしい。
よくわかんないけど、もし特に症状が改善する要因が他にないなら、社会そのものが統合失調症の人にとってすごしやすい社会になったということなのか・・・。社会が統合失調症そのものみたいになって正常の概念が変わっただけなのか。その一方でうつは増えたから、うつになりやすい人には過ごしにくい感じになったのか。
うーん、よくわかんないけど。
たぶん、統合失調症的な人には発信先があるのが良いのだと思うけど、もともと統合失調症的ではない人には、統合失調症的な世界観が忍び込んでいるような感じになっているのかもしれない。誰と誰がつながってるのかとか、人の考えていることがテレパシーみたいに飛んでくるとか、そういうのを目の当たりにして、そうでない環境だったらうつにはならない人もうつになりやすいとか、これまでの社会での正常領域にいた人がほんのりすこしだけ病んでいるサイドに引っ張られたりとかはあるのかも。
精神疾患の軽症化が進んでいる。統合失調症の新規発症が激減し、入院を要するレベルの気分障害がほとんどいなくなり、病棟経営の支えである慢性の統合失調症患者は急速に高齢化が進んでいる。地域移行を進めるまでもなく精神科病床数は今後10年で確実に激減する。
— 斎藤環 (@pentaxxx) 2017年11月14日
一般的な外来で新患も診ているが、2010年代に入って統合失調症の新患を診た記憶がない。精神科救急の外来などを除いては、減少を体感している医師がほとんど(聞いて回っているので)。臨床医からの異論があればもちろん受け付けますが…でも減ってますよねえ?
— 斎藤環 (@pentaxxx) 2017年11月15日
同時期にうつ病人口は2倍になった。だからまとめれば、精神疾患は軽症化とともに薄く広く拡散した。統合失調症が気分障害に移行した、みたいな説もあったがそれを認めると「内因性」概念が崩壊するのでたぶん受け入れられまい。
— 斎藤環 (@pentaxxx) 2017年11月15日
あんがい影響してそうなのがネットインフラの発達で、SNS的な世界認識はけっこう発症抑制効果がありそうな気がするけどどうだろう。ただ減少をはっきり体感したのは90年代以降だから通信環境の変化と無縁とは思えない。
— 斎藤環 (@pentaxxx) 2017年11月16日
そこでいまから無茶苦茶なことを言います。精神病の減少は「メディア」の表象が「電波」から「ネットワーク」に推移したことが最大の原因。「伝達」の形式が無線(宛先なしの拡散)から有線(宛先への収斂)へ推移したこと。(この意味でWiFiも「有線」なんですがわかりますか?)
— 斎藤環 (@pentaxxx) 2017年11月16日
常に最新のテクノロジーを取り込んできた幻聴や妄想が、案外インターネットには反応が鈍かった。というか、妄想はいまだに電波メディア優位だと思う。ネット妄想は意外なほど多くないし、ありうるとしても「集団ストーカー」的なパターンに偏りがち。たぶんここにも宛先の有無が影響しているはず。
— 斎藤環 (@pentaxxx) 2017年11月16日
つまりはこれですね。「アルファ系衛星の氏族たち」ですよ。現代社会が、インターネットを通じてアルファ系衛星みたいになっているということなんでは。
アルファ系帝国の領地であるその衛星には、地球人の精神疾患者達が今もとり残され、連絡を断ったまま独自の文化を形成していた。