発達障害・統合失調症・読解力・心の理論 幼児期と発達

発達障害は先進国で顕著に増えているけど先進国以外ではそうではない。どうも、従来言われているような発達障害は遺伝的な問題なので発育環境は関係がないというのは違うのではないか、先進国に特有の何かが影響しているのではないか、という話。

途上国から先進国に移り住んだ子どもたちが、先進国並みの発症率を示していたりして遺伝的な問題よりも環境がトリガーになっていることが考えられる。

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 斎藤環さんが、Twitter上で指摘していた統合失調症がどうやら減っているらしいことと、発達障害が増えていることとは何か関係があるような気もする。

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 そして、新井さんが、またTwitterで仮説として、家庭内での文字環境が読解力を育てるのではないかという仮説も興味深い。

  1. 返信先: さん

    というわけで、おしゃれな家は、読解力の敵、と私は思っています。 順番に科学的に示していくつもりですが、どういう仮説があるかは、予めお伝えしました。 小学校の教科書で必要な語彙を身に着けるのは不可能です。語彙検定しても難しいです。それでは語にリアリティがないので。 時代劇お勧めです!

  2.  
    返信先: さん

    できれば、紙の新聞を購読してください。それが嫌なら、せめて本を買ってください。それを読む姿を子どもに見せてください。 自分が本を読まないのに、本を読む子に育てるのは難しいです。

  3.  
    返信先: さん

    できればジェンダーバイアスがかかっていないのをお願いします😀

  4.  
    返信先: さん

    最後は小学生をもつお父さんへのお願いです。 AV見てないで、本棚の一番上の子供の手が届かないところに官能小説を本の背が見えないようにそっと置いてください(苦笑)。 ときどき、そっと取り出して読んでください。子供は両親が留守のときにきっとそれを手にとって大量に語彙を学びます。

  5.  
    返信先: さん

    できればテレビでドラマと時代劇を幼稚園~小学校低学年の子どもと一緒に見てください。「印籠」とか「切腹」「身分」「武士」などという語彙は、時代劇見ないと獲得が難しいです。

  6.  
    返信先: さん

    朝ごはんのときには、ラジオをかけてください。ニュースが含まれるものが望ましいです。ニュースを聞いたことも見たこともな状態で小学校に入るととても大変だと思います。 ラジオは耳から入ってくる情報だけでリアルを想像しないといけないので、情報処理能力が鍛えられると思います。

  7.  
    返信先: さん

    赤ちゃんが生まれる前に、必ず、数字がきちんと入っている、文字盤の時計を壁にかけてほしいです。デジタル時計もあるのはかまいませんが、それでは、3ケタのひき算ができるまで、「6時まであと何分」を把握できません。

  8.  
    返信先: さん

    できれば小学生以上の家庭では、トイレには日本地図(または世界地図)を張ってほしいです。

  9.  
    返信先: さん

    できれば、小学生の家庭では、トイレには「今日は何の日」が書いてある日めくりカレンダーをかけてほしいです。(みつをはやめてほしい、論理性がつかないので)それでだいぶ語彙が増えます。

  10.  
    返信先: さん

    まず、「月日、曜日」が漢字で入っているカレンダーを壁にかけて、それでイベントの共有をしてほしいです。たとえば「12月10日日曜日、ディズニーランド」のようにです。カレンダーは数の並びを自然に理解するのに非常に有効な手段です。 小1で「じゅういち」を「101」と書く子、相当います。

  11.  
    返信先: さん

    類人猿は皆、もっとも身近にいる人(主として親)が何に興味を持つかで、それを見ながら育ちます。知育玩具に親は真剣な興味はありません。ので知育玩具では不十分で、生活の中に、文字と数字があり、それを通じて大人同士がコミュニケーションする必要があると思います。

  12.  

    最近、もっとも懸念しているのは、「おしゃれな新婚家庭は乳幼児の文字環境として砂漠のようだ」ということです。インタビューでもお伝えしていますが、部分的にしか掲載されないと思うので、一応全部書きます。これは科学的に確認できていません。私見です。

 新井さんが、またTwitterで仮説として、家庭内での文字環境が読解力を育てるのではないかという仮説も興味深い。新井さんが、またTwitterで仮説として、家庭内での文字環境が読解力を育てるのではないかという仮説も興味深い。こ

この研究も大変興味深い。「母子間相互作用についての発達心理学的アプローチ 母親による子どもの心の想像と子どもの社会的発達 」 篠原郁子 愛知淑徳大学

母親が、子どもに心のようなものができる前から、心がある前提が話かけることが、後々の心が子どもにできるのにポジティブな影響を与えているのではないかという仮説から調査している。結果として、確かにポジティブな影響があるのだけど、実は、正確に他人の心を推し量れるようになった子どもは、母親の関与が真ん中ぐらいだった群だったというのがすごく面白い。つまり、「心がある前提」で話しかけすぎた群の子どもは、「明示的」に自分の心を想定される回数が多すぎて、自発的に推し量る能力が育たなかったかもしれないのだ。

 

これらを総合すると、どうも近年の先進国に特有な感じのする、集団的な心の変容は何らかの「環境的」な要因で起きている大きな変化で、それは、「文字情報」「会話」それらと幼児期に触れ合う「家庭環境」に大きな影響を受けていて、それらが成人期には「インターネット」という環境によっても増幅したり、あるいは緩和されたりしているということなんではないだろうか。