発達障害は先進国で顕著に増えているけど先進国以外ではそうではない。どうも、従来言われているような発達障害は遺伝的な問題なので発育環境は関係がないというのは違うのではないか、先進国に特有の何かが影響しているのではないか、という話。
途上国から先進国に移り住んだ子どもたちが、先進国並みの発症率を示していたりして遺伝的な問題よりも環境がトリガーになっていることが考えられる。
斎藤環さんが、Twitter上で指摘していた統合失調症がどうやら減っているらしいことと、発達障害が増えていることとは何か関係があるような気もする。
そして、新井さんが、またTwitterで仮説として、家庭内での文字環境が読解力を育てるのではないかという仮説も興味深い。
新井さんが、またTwitterで仮説として、家庭内での文字環境が読解力を育てるのではないかという仮説も興味深い。新井さんが、またTwitterで仮説として、家庭内での文字環境が読解力を育てるのではないかという仮説も興味深い。こ
この研究も大変興味深い。「母子間相互作用についての発達心理学的アプローチ 母親による子どもの心の想像と子どもの社会的発達 」 篠原郁子 愛知淑徳大学
母親が、子どもに心のようなものができる前から、心がある前提が話かけることが、後々の心が子どもにできるのにポジティブな影響を与えているのではないかという仮説から調査している。結果として、確かにポジティブな影響があるのだけど、実は、正確に他人の心を推し量れるようになった子どもは、母親の関与が真ん中ぐらいだった群だったというのがすごく面白い。つまり、「心がある前提」で話しかけすぎた群の子どもは、「明示的」に自分の心を想定される回数が多すぎて、自発的に推し量る能力が育たなかったかもしれないのだ。
これらを総合すると、どうも近年の先進国に特有な感じのする、集団的な心の変容は何らかの「環境的」な要因で起きている大きな変化で、それは、「文字情報」「会話」それらと幼児期に触れ合う「家庭環境」に大きな影響を受けていて、それらが成人期には「インターネット」という環境によっても増幅したり、あるいは緩和されたりしているということなんではないだろうか。