アメリカ株がバブルじゃないというけれど

アメリカ株はバブルじゃないと色んな指標でみんなが言うけれど、そして、バフェットですらもそうじゃないと言うけれど。もともとバフェットが示していた指標では割高だ。バフェットも無視し始めているけど・・・。だけど、いつのバブルでも「割高ではない理由」が声高に語られ始めるのが世の常で、後で見たらその「割高ではない理由」は結構無理やりだったよね、ということになることが多い。

PERで見てみたり、PERを金利水準で割ってみたりしても、GDPという経済そのものの大きさと、PERが立脚している利益の水準は、そもそも振れ幅が全然違う。金利もそうで、GDPボラティリティが全然違うもの、しかも、負債の水準でいかようにでも嵩上げできるものを比較するのは、筋の悪い議論のはずだ・・・。まあ、アメリカ株持ってないから、どちらでも良いのだけど、崩壊したら巻き添えくらうからいやだなあ・・・。

shikiho.jp

図表1:S&P500指数と予想PERの推移(過去25年間)

(出所:Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(2017年3月9日))

図表2:S&P500指数、米長期金利金利調整後PER(過去25年間)

(注:金利調整後PER(株価収益率)=S&P500指数ベースの予想PER×米長期金利(10年国債利回り))
(出所:Bloombergのデータをもとに楽天証券経済研究所作成(2017年3月8日))

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