イノベーションが解決策なのかどうかがわからない

「長い20世紀」を読むと、成長をイノベーションが生み出しているというよりは、権力や戦争・パワーに対する盲目的な投資がきっかけになって伸びている気もする。

お金を持っている人は保守的なので大胆すぎる行動指針を作れない。それが作れるのは権力を志向する人だけだから、圧倒的な力の差で敗北してきた人たちが、窮鼠猫をかむ的な馬鹿力で追い込まれてようやく本気出す的なところがある。あるいはキリスト教を絶対に布教するぞという妄信とか。

イノベーションといえば自由なアイデアという感じがあるけど、本当は結構追い込まれないと本気は出せないものなのではないか。というか、イノベーションは目的ではなく、何かを解決するためにイノベーションっぽい何かが間に合わせの解決策として出てくるだけなので、つまりは、追い込まれている状況が何かないと行動は生み出されない。

行動を生み出すのは狂気の信念か、死ぬかもしれないという狂おしい予測、つまりは死の予感。生きる予測しかないところには何もないということなのか。

 

投資的に意味がありそうなのは、規制が強化されない国で自由に研究と投資をできる大企業が良いのでは。アメリカとかヨーロッパとか日本は規制強くなりそう。