森博嗣の本が圧倒的に心が安らぐ

「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)の広告を見かけて、心弱っていることを自分でも感じながら購入して読んだら、森博嗣に中毒して、やめられない止まらない感じに。

仕事ってそんなに大事ですか?と問われて、自分の判断基準がすべて仕事=他人の評価を通じて決定されていることに気づいて愕然とする。他人のことは知りようがないと何度も確認していたのに、全然そう思えてないことに気づく。

仕事の価値は他人が決めるけど、自分がやりたいことは自分で決めても良いということが別々の問題だと思っていなかった。そこを分けて考えても良いということが、すごい目からウロコぼろぼろ落ちる。

自分探しと楽しさについて (集英社新書)も、自分は探せないという当たり前のことを書いている。何かに没頭することで気づくのが自分だということ。そして、一番今効いたなーと思うのは、ストレスを解消しないといけないと思いすぎてそれがストレスになることもある、という一文。これは、眠らないといけないと思いすぎて眠れないみたいなことと同じだという説明にまた、ウロコがただただ零れ落ちる。そうなんだ・・・。

疲れているのはストレスからなので、ともかく、何かして取り除かないとと、使命感にかられてスマホのゲームとかやってみたりしていた自分に気づく。あれ、自分やばいのかな、という気づき。まあ、没頭という意味では合っているのだけど、やりたくもないことをやっていたかも。

お金の減らし方 (SB新書)。三冊くらい読んでいると大体においてもう内容は同じだなとなるのだけど、お金は何のためにもらうのかと言ったら、自分の楽しみのために使うのだろう。そうでないと、働く目的が正しく作れないというような話に衝撃を受ける。はい、その通りですね。無駄にお金を貯めて投資で増やすみたいなことだけ考えて、その目的については一切考えていなかった。なんとなくいるだろう、みたいなことしかない。確かに日々が楽しくはないなと思い、さっそく、干潮の海に行ってみたいという自分の気持ちを大切にして、行ってみました。小さな海の生き物たちが宝物のようにキラキラしていて夢のように楽しいことを発見。良かった。本当に良かった。森先生ありがとう。

このあと、小説家という職業 (集英社新書) を読んだら、さすがに森先生はもうやめようと思います。あとは、次の大潮まで指折り数えて待ちつつ、もっと磯で楽しくできるいろんなことを考えて、生きていこうと思いました。

もう、投資で儲けることとかどうでも良いや。