エッセンシャル思考を読んだ

 エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にするを読んだ。

  1. 寝るのが良い。
  2. ともかく集中する。
  3. 断ると結局集中できるから誉められる。

という内容です。

それ以上のことはないけど、逆に色んなことに注意が広がってすべての方向に1ミリずつしか進めていない人はダメみたいになっているけど、ダメなのかどうかを考えてみたらいいのではないかとは思った。

エッセンシャル思考では、集中してどこかからどこかまでの移動距離を伸ばしていくのが偉いし成果ということになっているけど、いろんなことを薄く広く成果でているかどうかわからないほどに幅広くやっている人が無数にいたら、どうか。

すべてのひとが1ミリずつ進んでいるように見えて、団子状態になることでその1ミリずつが巨大なパワーを発揮しているのではないか。誰にも見えてないだけで。

確かにある期間を限定すると、何かを一個終わらせた方が気分は良いけど、3年から4年の間で、細かいことを大量にやると、実はその中でも2つくらいは成果に結びついているということもあるかもしれない。

  1. 寝ない。
  2. ともかく分散する。
  3. 断らないで破綻して怒られる。

この方針でどうか。この3つだったら単純に怒られるからいやですね。

そして、エッセンシャルでいくとたぶん怒られないのだけど、それはそれで不安になるというか心の強さは必要になってくる。怒られることに慣れていると、自分が破綻するまでやっていることへの変な満足感みたいなのが出てくる。余裕持たせている自分が悪いことしているんじゃないかという罪悪感がはんぱない。 

だから、もう、そういうのは考えないことにして、シンプルに寝る時間を増やすことに集中しよう。というぐるぐるした思考を呼び起こした本。

あと、何かに集中投資するのが怖い、という決断力の低さがあるからダメなのかもしれない。そういうのを決断せずに目前のことだけやってたい、みたいな気持ちがある。圧倒的な目前大好き感覚。意識を高めたくない思考。これがあるな。

つまりは、成果を出したくない意識と言っても良い。自分が何か成果出しているという状態がいやという、根深い意識ですね。そんなことに気づいても仕方がないのだけど。成果とかじゃないんじゃないかという。目前のことが好きなんだ、という意識を下げた方向の強い欲求に気づけた良書です。

成果という言葉も謎で。四半期ごとなのか半年ごとなのか、それとももっと長い何かなのか、ということと、数値で現れない何かなのか数なのか、とか、いろいろ成果の軸も多様です。

なので、急に成果とはを考え始めたけど、目前の何かと、ほんやりした将来の間にある中期的な目標とか決めたくない気分の人には、中長期の集中したいテーマとかそのための集中とか不要だな、という結論を自分で出しました。

なので、目前のことに集中するのに邪魔になることは断ろう。結果的にエッセンシャル。

いやでもみんな目前のこと好きですよね。中長期というと偉い感じするけど、実際には細かいタスクが大好きなはずなので、それを好きな自分を肯定してはどうか。小さい自分を全力肯定することで、何か変えようとするよけいなタスクを全部カットできる。