ジム・ロジャースの世界やロシアについての見方

ちょっと古いけど、引用しておきます。
ロジャースの発言、楽しいですね。普通にびっくりするし、納得もする。

http://jimrogersnews.seesaa.net/article/428769558.html

このような状況でもロシアに対して強気の姿勢を維持するべきだろうか?私は、このような状況でもロシア株に対して強気の姿勢は維持している。私はまだロシア株を保有しているし、ロシアで買うべき企業を探し続けている。

ロシアのどのような企業に投資をすればよいのだろうか?
例えば、私が取締役を務め、多くの株を保有しているロシア企業は農産業関連の企業で肥料を製造している会社だ。この分野では世界有数の規模を誇る会社だが、彼らはドルで商品を販売している。しかし、彼らのコストはルーブルだ。従って、この会社は高いドルで売り上げて、安いルーブルで費用を払っているので、現在の状況はとても有利な状況となっている。ロシア経済を取り巻く状況が厳しいのは確かだし、全てのロシア企業がこの会社のような事業構造になっているわけではないが、こういう企業を見つけて投資することができれば、現在のような状況でも大丈夫だろう。

ベネズエラ、イラン、メキシコが石油産業への依存から脱却することは、ロシアに比べればはるかに難しいだろう。しかし、ロシアにとっては十分可能なはずだ。ただし、長い時間はかかるだろう。一晩でできることではない。

世界中がロシアに対して厳しく接する中で、中国がロシアに近づいていけば、ロシアが欧米から離れていくのは必然で、これはワシントンの官僚が犯した大きなミスだ。中国には大量のお金があり、ロシアと国境を接している。二つの国がつながりを深めていけば、欧米にとっては大きな損失となるだろう。だが、これはロシアにとってはとてもよいことだ。21世紀はアジアの時代であり、その中心は中国になるはずなので、現在の厳しい状況は将来的にはロシアにとって、とても良い形で展開していくことになるだろう。そして、アメリカにとっては全く逆の影響をもたらすだろう。

こっちもすごい楽しい。
http://jimrogersnews.seesaa.net/article/432552145.html

もしあなたが政府の発表する数字に基づいて投資の決断を下すようなことをすれば、あなたは破産するだろう。

もしあなたが投資家であり、投資で利益を上げたいのであれば、あなたが正しい産業に投資している限り、また正しい会社に投資している限り、たとえ何が起きたとしても問題ないことを知ろう。一時的にマーケットが急落するような問題に直面したとしても、正しい投資先に投資していれば、結局は大きく利益を上げることができる。

例えば、あなたが中国の環境汚染を浄化する会社に投資していれば、世界経済で何が起きていても気にならないだろう。これらの会社にはたくさんの仕事があるので、たとえ世界経済で何か大きな問題が起きていたとしても、これらの会社の従業員はとても忙しいだろうから、世界経済の問題も気にならないだろう。

中国に投資する時、中国の環境産業以外ではどのような産業が良いだろうか?鉄道、金融、ヘルスケア、農業だろう。中国では気が狂ったかのように鉄道建設が進められている。中国は金融市場を開放しているので、通貨取引にも素晴らしい未来があるだろう。中国の田舎に目を向ければ、これから農業が発展するだろう。過去35年間、中国の都市部はとても発展して人々は豊かになった。しかし、農村部の人々の暮らし向きはそれほど改善していない。従って、今後は農村部の発展、農業の発展に力が注がれることになるだろう。

中国以外ではどこの国が良いだろうか?ロシア、北朝鮮ミャンマー、イランだ。特に北朝鮮で現在起きていることは、とてもエキサイティングだ。私は自分が北朝鮮への投資に飛び込むことができたらどれだけ素晴らしいだろうかと思う。そうすればたくさんのお金を稼ぐことができるだろう。イランはどうだろうか?私は現在、イランに投資する方法を見つけようとしているところだ。

これもまた凄い。http://jimrogersnews.seesaa.net/article/432237819.html

中国株は買い、アメリカは売りというのが私のポジションだが、通貨に関しては異なる。通貨に関しては、私が最も多く保有しているのは米ドルだ。その次が人民元だ。確かに、アメリカは世界史上最大の債務を抱えた国ではある。だから、米ドルはもはや健全な通貨ではない。しかし、今後、多くの騒乱が世界で起きれば、多くの人々は米ドルを安全な資金の逃避先だと考えることになるだろう。私が現在予想しているのは、このような騒乱が最悪の状態に至り、米ドルがさらに値上がりすることだ。現在の米ドルは既に値段が上がり過ぎて過大評価されているが、ここからさらに上昇してバブル化するだろう。私の計画は、その時に米ドルを売るというものだ。では米ドルを売って何を買うのか?まだ分からないが、金(きん)か人民元だろう。もし、人民元がその時までに自由に買える通貨になっていればだが。

感動的ですらある・・・。
http://jimrogersnews.seesaa.net/article/429761038.html

私が確信を持って言えることの一つは、多くの人々が10年後に現在起きていることを振り返った時、「なんてことだ!!一体どうやったら10年前の人々はマイナス金利国債に投資するような馬鹿げたことができたのだろう?一体どうやったらこのようなことが起こりうるんだ?」と言うことになることだ。しかし、今のところ多くの投資家はマイナス金利国債に投資することを問題だとは考えていない。こういう投資をすることは普通のことで自然なことだと考えている

私が投資について考える時に心がけていることは、多くの人々が正しいと確信していることがあるのなら、それは正しくないと考えることだ。もし、市場参加者が全会一致の見解を持っているのなら、それは多分間違っていると考える。そして、それは、通常間違っているものだ。私はこのことを自分の経験とたくさんの読書を通じて学んだ。

現在の私たちが、たとえどのように考えていたとしても、現在の状況が、たとえどのようなものであったとしても、15年後にはそれらは真実ではなくなっているだろう。これは私があなたに保証できることだ。歴史上のどの年でもよいから一つ選んでみて、その当時の人々が何を考え、何を確信していたかを見てみよう。そして、それから15年後の年を見てみる。1900年でも、1990年でも、2000年でもよいが、一つ選んでその当時の常識がどのようなものだったか見てみよう。そして、その15年後を見てみよう。そうすると、全てが違っていることが分かるはずだ。