2020/03/08に反省を追記
ジョエル・グリーンブラッドが書いた「株デビューする前に知っておくべき魔法の公式」に掲載されている簡易な「魔法の公式」算出手法に沿って、抽出した銘柄がどんな株価推移をするのかを検証してみた。
これが上手くいけば、特に企業分析なんかしなくても半自動的にスクリーニング条件に従って売り買いし続けるだけで良いのだ!というすごい公式である。詳しくは、翻訳がヘンテコであることで名高い下記書籍で。*1
日本でもこの手法が使えそうなのかどうか、を考えてみたいなぁと思って始めたのが、このテスト。というかバックテストしたらいいのではないかとも思うけど、そういうことができないから・・・。
やり方としては、簡単。
- 楽天証券のサイトに行って、「国内株式」>「スーパースクリーナー」でROAが25%以上の株を抽出する。
- さらに、PER条件を追加して25倍以下の株に限定する。
- 参考情報として、ROEと、PBRおよび、EV/EBITDA倍率を追加する。
- ROAが高い順で銘柄に順位をつける。
- PERが低い順で銘柄に順位をつける。
- 二つの順位の数字を足し算して、合成してできた順位の高い順に5〜7社を購入する。(今回は抽出するだけで購入していない。)
- ただし、あまりにPERが低すぎるなど特殊な状況にある会社は除く。
抽出をしたのは、9月24日だったので3か月弱経過した現時点で株価の推移を見たのが一番右の列。
すべての株を平均して購入した場合には、平均収益は、10.22%だった。(手数料/税金差引前)
この期間中の日経平均株価の変動は、7.76%だったので、+2.46%(3ヵ月)なので、年率に無理に直せば、+9.84%アウトパフォームだったことになる。
ただし、グリーンブラッドの買い方に従えば上記の銘柄すべてを買うのではなく、上位5〜7社を資金の30%程度の範囲内で取得することになる。その場合にパフォーマンスは、この3か月だけ見れば実は低下していたことに注意が必要・・・。
マイナスだった銘柄は、ほぼゲームやデジタルコンテンツ関連だったので、人為的な判断を入れたとすれば、それらを除いて平均的に購入することがこの期間に関しては良かったことになる。
オレンジに塗り分けたのは事前にこの銘柄がいいのではないかと会社の内容から判断したもの、灰色は止めたほうがいいのではと考えたものだったが、3か月時点では特に良かったわけでもない。
自分でもこの方法で実験してみたいという人は、楽天証券に加入すれば無料でできます!!
2020/03/08に反省を追記
この方式で上位に出てくる銘柄はいまいちなのではないか、というのが反省点。
と、いうのは、ROAが高い銘柄は大体においてここ2-3年の特殊な市場環境による利益を得ていて、それだと大体において今が天井状態の株が抽出されてしまう。必ず過去のROAが10年くらい同水準で推移している必要があり、かつ、M&Aとかで一時的に利益が急上昇していないかも確認する必要がある。これを怠ると確実に大ダメージを食らうということがようやくわかった。
*1:でも、ぼくは読んでみて、そんなに困るほど翻訳が変だとは思いませんでした。安心して読んでみてください!!