自己啓発についてはなかなか答えが出ないままだ

自己啓発については、なかなかに答えが出ないものである。

これも、なるほどと思うのだけど、それで自己啓発を覆すことができるのかというと、そこまでの破壊力を持っているかどうかはわからない。

 「あるノウハウを身につければ、学歴や経験に関係無く、誰でも成功できる。それが自己啓発の基本的な考え方です。私は『ノウハウ平等主義』と呼んでいます。このレトリックが夢を与えてくれるからこそ、時代が下っても、支持を集め続けているのだと思います」

実際の成果は、外見や年収など、動かしがたい要素に左右されることもある。しかし、そうした点をあえて強調せず、「自分のメソッドを使えば成功できる」というメッセージを売っている……。そんな側面があるといいます。

KGRC — 「あるノウハウを身につければ、学歴や経験に関係無く、誰でも成功できる。それが自己啓発の基本的な考え方で...

ひとつ、最近悟ったこととしては、自己啓発に限らずすべてのノウハウは、役に立たないということを悟りました。なぜならば、どのノウハウもそれを知っている人が使ってしまうので競争相手に勝てないのだ。あと、公開するぐらいのノウハウはそんなに大したことがなくて、特定のリスクに異様に弱いということがありそう。(だからノウハウ本を書く著者はその潜在しているリスクが顕在化する前に本にして売ってしまいたい。)

上記の文章も破壊力がいまいちなのは、「実際の成果は、外見や年収など、動かしがたい要素に左右されることもある。しかし、そうした点をあえて強調せず」と書いてあるけど、こうした「外見や年収」という要素すらもダメだというのが冷厳な現実なのだ。なぜかというと、外見や年収は比較できる対象がいるので、結局スコアが高い人に負けるのである。(あと外見も時間というリスクに、年収も特定業種に偏るリスクの上に成立してたりする。)

なので、このノウハウで勝つ方式は確からしさが得られない、そもそも前提の間違いがあるのだ。

まず成功の定義がよくわからないうちは、いかなるノウハウも無効なのだ。

ここに最終回答を見出したっぽいぞ。

つまり、成功の定義をめちゃくちゃ狭くすれば、もう迷うことはない。

これまで成功とは、「他人」を無意識に前提としてしまったので、それがそもそもの間違いだ。自分しかいないと仮定してほしい。自分が次に何をするのかを予測することは極めて容易だ。

次に出す足が右か左かを決めて、その通りに足を出したら間違いなく未来は予測されている。もちろん、その瞬間に高速で車が突っ込んできて思わず出そうと思った右足を左足に変えてしまって、どっちにしろ車は激突してきて全身が複雑骨折になって死線をさまようかもしれないが、めったにないことなので、ほぼ100%だ。

このように、これは確からしいぞということを、めちゃくちゃ狭いう回路を通りながらめちゃくちゃ遠くまで伸ばしていくという感じで良いのではないか。

いきなりゴールから逆算するからノウハウがふわっとしたものになってしまう。

ゴールは忘れて、めちゃくちゃ近い何かしか見ないようにしてはどうか。

すごい発見のような気がしたけど、当たり前のことしか言っていないような気もする。

追加で思いついたことを書くと、「ノウハウ」は思いついた人が他人に教えるものなのだけど、その時点で一般化されているから、絶対に勝てない。その人が他人に伝えることのできない確実さこそが、唯一他の人に伝えられるノウハウになる。

これはどういうことか。

必勝法的なものはきっとあるのだけど、それを知っている人は絶対に他人に言わないだろうという現実がある。ここから引き出されるのは、つまり、観察可能な世の中にいっぱいいる感じの成功者は、実際には成功者ではない。

真の成功者っぽい人(成功の定義は足を右から出すか左から出すかの法則かもしれないが)は、それぞれの自分の気づきを確実に積み上げているので、それが一般的化できないからか、一般化できるけどバレると困るからか、の理由で人には言わないと思う。

ちなみに、ぼくは自分の足を確実に右からも左からも踏み出すことができるけど、その方法をどう説明したら良いかは、まだわからない感じがする。

そして、その方法を想像する方法を、今突然発見したっぽいので、ここで大公開します。このノウハウは無料で誰にでも使っていただけるものです。

 

 世界のどこかに、自分の足を右に出したいときに右に、左に出したいときに左に出している人がいる。その人の心は完全に安らかで、自分の出したい足を出す方法を完全に把握しており、人にも説明できる状態である。だが、その人はその真実を明かすことを望まず、ただ一人、庭園で足を右に出したり、左に出したりして自足しておられる。そんな方が、世界の遠くどこかにおられることを想像し、その方の気持ちになることで、あなたもその方法を獲得できます。簡単ですね。試しに、あなたも足を右に出したいと思って右に出してみてください。うまくいきましたか?うまくできていたら、あなたも庭園におられる真実を知っている方と同じです。あなたが庭園にいるのです。良かったですね。 

 

関係ないけど、ネフリ版の攻殻機動隊のエンディング曲素敵ですね!

www.youtube.com

生き延びる

仕事なくなったら、バイトする。流通のバイトとか。

それがダメになったら近所のお店とかを無償で手伝う。テイクアウトの配達とか手伝う。日銭は、なんとかデイトレする。

それもダメになったら、親戚のツテとか知り合いのツテで田舎に落ち延びる。なんとか農作業とか手伝わせてもらって食い扶持だけはなんとかする。

それもダメになったら、貯金と家族と社会保障に頼る。それで時間のあるうちにアイデアをひねり出す。

それもダメになったら、上記の期間でひねり出したアイデアを1つずつ試す。

どれかがうまくいくまで、やり続ける。

タレブ先生のワークショップつーのがあるのね

リアルワールドリスクインスティテュートという名前でナシーム・タレブ先生やらに学べるスクールがあるんですね!

2日間のプログラム(ミニ証明書なし)、2950ドル、5日間のプログラム(ミニ証明書付き)、7400ドル(2020年6月10日までの早期登録割引はそれぞれ2200ドルと5900ドル)

https://realworldrisk.com/

だそうです。まあまあ、するね!商売繁盛だなー。

なんかどの国でも、商売のかたちはかわらないのだなと。

マスクはやっぱ有用なんじゃねとナシーム・タレブが引用

これは私がウイルスに関してみた中で最も統計的関連があるなー、的なコメント。

そうか、マスクは有用説もあるのか、と単純に驚く。マスク有用じゃないよって言われてたからそうなのかと思っていた。わからん。

 

 

見通しはよくわからない

見通しは全くわからないけれど、シラー先生のこの記事は面白い。

われわれは、1つではなく2つのパンデミックが巻き起こす不安に襲われている。第一は新型コロナウイルス感染症パンデミックだ。われわれ自身、もしくはわれわれが愛する人々が、世界のどこであっても、近いうちに深刻な病に倒れて命を落とす危険性すらあることが、不安の原因となっている。そして第二は、第一のパンデミックが経済にもたらす影響に関する不安のパンデミックだ。

スペイン風邪のとき、株価は低下しなかった。

一つ目の理由は、1918年の7月から8月にかけて、ランスの戦いが最後の大きな戦闘となり第一次世界大戦終結が見え始め、特に同年11月に休戦協定が結ばれたことで、インフルエンザの流行の話題がかき消されていたこと。

二つ目の理由は、この時代では、いまほど株を持っている人がいなかったので、株価の低下がこれほど恐れられていなかったからかもしれない。

いまは、疫病が呼び起こす暴落の連想そのものが、暴落の原因になる時代だ、という話が書いてある。

premium.toyokeizai.net

経済不安が株式市場にもたらす影響は、オレゴン大学の心理学者Paul Slovicと共同研究者らが「感情ヒューリスティクス」と呼ぶ現象によって媒介されている可能性がある。人々は悲劇的な事象が原因で感情面で不安定になると、恐れる理由がない状況であっても恐怖の反応を示してしまうのだ。

われわれは、ウイリアム・ゲッツマン、キム・ダソルとの共同論文で、1929年または1987年級の株式市場の暴落が発生する可能性についての人々の判断には、近隣での地震発生が影響を与えてしまうことを示した。過去30日以内に30マイル(約48キロメートル)以内を震源として大規模な地震があった場合、住民は暴落の可能性を有意に高く見積もっていた。これこそ感情ヒューリスティクスの作用なのである。

人々は最近地震があっただけで株式市場の下落を予想してしまうのだ。感染症の爆発的拡大が起きている今、株式市場の下落を予想するのはさらに想定が容易である。とはいえども、今回見られたような暴落はおそらく想定外だろう。仮に、治療によって新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響が深刻な時期を数カ月で抑えられる、もしくはパンデミックは1年か2年で終わるだろうと人々が幅広く信じているのであれば、株式市場のリスクは長期的な投資家にとってはそこまで深刻ではないといえるだろう。バイ・アンド・ホールドして、流行が過ぎるのを待てばいい、ということが言えるだろう。

しかし、経済不安の伝播は、感染症の感染拡大とは違う仕組みで広がっていく。経済不安の伝播は、株価の下落を見たり、それを見た周囲の投資家が感情的に反応するのを見て、周囲の投資家が自信を失っていることに人々が気づくことが、1つの起点となっている。株式市場においては、株価下落に人々が気づき、どうして下落しているのかを突き止めようとする中で、下落を説明づけるストーリーが増幅されてしまうことによって、負のバブルが発生する。すると、それに続く数日でさらに株価は下落し、同じことが何度も何度も繰り返されていく。

 今後の株価を予測しようとするときにたぶん裏付けとなるのは感染の速度がどれほど抑え込めているのか、と、治療が確立されるかの二点だ。前者は、対応が可能で実際に対応が進んでいる。これが進んでいるかどうかは、実際の感染速度から観測できる。この感染の速度は先行指数になっているように見える、報告された数値に応じて株価が反応しているように見えるからだ。

 予測不可能なのは治療が確立されるかどうかだが、社会的な活動が効果的に抑え込めれば、いつかは治療が可能になるだろう。

 そうすると、治療が確立されるまでの間は確かに経済は悪くなる。これの「関連する度合い」が測りにくいので、全体として株式が売り込まれることになる。実際にすべての企業と経済が緊密に結びついてるのであれば、悲観的な予測は正しい。

 一方で、ある程度独立して供給され、消費されるタイプのサービスや商品というものもあり、それが何なのかを特定することは有益かもしれない。

 さらに、興味深いのは過去の激しく跳ね上がったボラティリティに対する評価がどのように是正されるのか、だろう。具体的にはオプションのインプライドボラティリティは毎日、かなりの速度で低下している。

 この二つの種類のギャップが面白いアイデアになりそうなのだけど、まだ良く分かっていない。全体としてのボラティリティの予測値の低下と、実際にはボラが跳ね上がる要因とそのタイミングのズレみたいなものが効果的に現出してくるところがあるような気がしている。

 仮説としては、感染速度が急速に低下していく局面で、IVも急速に低下しているけど、株価が停滞しているあるいは低下しているのであれば、これは上方に株価が修正される速度が織り込まれていない(横這いだと市場が予測している)。感染の速度という観点で見た情報が共有されていないので、増加数に跳ねるまでタイムラグがあると考えると説明ができるかもしれない。

  1. 実数で見るとよくわからない
  2. 増加速度で見れば少し先の見通しがわかるかもしれない(生物学的なモデルと、社会心理的なモデルの分布が違うのかも。前者はある程度きれいにランダムになるけど、後者はそうではないので。)
  3. だけど、2ヵ月~3ヵ月先はわからない
  4. 18ヵ月先であれば確度は高いかもしれない(バイ&ホールドするなら)

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ダウ平均と感染速度

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日経平均と感染速度

 

ミニシアターはZoom配信とかにしたらどうか

権利の問題はあると思うけど、営業を停止できない小さい映画館は、Zoomで配信して課金はピーテックスとか別の仕組みでやるとかにして、急場をしのぐとかできないのかなと今思った。

あえてミュートにしないで、笑い声とか身じろぎしている音とかも共有しあう。

権利がどうにもならないかもしれないけど、まあ新作じゃなければ良いよって、権利元が言ってくれるものだけやったら良いんじゃないだろうか。という思いつき。

 

JトラストとGLの裁判が多い

裁判が多すぎてよくわからないのだけど、いまある裁判は以下であっているのかな。絡み合っていてよくわからないな

そもそもが、不法行為があるかないかの立証ではなくて、債権を回収するまで資金をブロックすることだけが目的なのであれば、まあこれで良いのかも知れないが、よくわからない

 

Jトラストからの申立

  1. 不法行為に基づく損害賠償請求 シンガポール高等裁判所、2020年2月12日に判決 不法行為はあるかはわからないけど、妥当な訴えではあるよね、だけど却下だよね  控訴中
  2. 転換社債に係る投資契約の解消を原因とした補償請求 タイ民事裁判所に提訴中
  3. 会社更生法の申し立て 控訴裁判所が破産裁判所の判決を破棄して差戻、再度破産裁判所が却下して、控訴裁判所へ控訴中

GLからの申立

  1. 2018年1/11から3/19の会社更生申し立てにより行われた68日間の自動停止による損害賠償請求 タイ裁判所  23億円の賠償を認める
此下氏からの申立
  1. カンボジアプノンペン始審裁判所附属検察庁への告発 却下

追記

https://www.wedge-hd.com/cms_v2/assets/files/NEWS/2020/p20200325.pdf

これが出たことの意味はなんだろう。他の債権者に影響を与えずに支払いを止めるために必要だったということなのだろうか。これ出さないといけない理由がなんかあるからなんだろうけど。