医療・介護職による求人増加 日本財政が破たんする前に緊縮財政にするべきかどうかという話

このところの失業率の低下は、ほとんど医療・介護業界での求人増加であろう、という記事。
20年ぶりの低失業率はアベノミクスの成果?

だから、あんまり賃金上昇に繋がらないようだという指摘。
今までは確かにこの通りのことが発生しているけど、じゃあ、このまま賃金が上昇しないかどうかについては、何とも言いようがなくて、このまま順調に医療・介護職が増加することで、他産業の賃金が上昇する可能性もないわけではないと思う。

このブログの立場では財政再建は緊縮財政でしかなし遂げられないという主張だけど、ぼくが思うのはイギリスと日本では金融収支に全然違いがあり過ぎるんじゃないか・・・というところが気になる。
つまり、「稼ぐ」方法がないので、原油バブル崩壊の経緯と今後の予測についての後半で指摘されているみたいな、「量的緩和と商品価格のバブルで稼いで、アメリカとイギリスのバランスシートが改善する」、というルートが使えない。そして、このルートを使って赤字を解消するのは世界経済的にも望ましくない・・・。(バブルが発生したときに売り抜けた人だけが利益を得る構造になっているということと、利益を得る人がアメリカやイギリスに多そうというのは、すごく同意できる。)

だとすると、どうしたらいいのか、というのが良くわからない。

  • 日本の人口減少が賃金上昇を通じたインフレを引き起こすか、それともデフレ加速させるのか
  • 日本の人口減少が一人当たり資本を激増させると何が起きるのか
  • インフレ/デフレの進行と国債残額の増加スピードと、日銀の引受速度と、破綻までのスケジュールがどうなるか

うーん、だからあれかな、価格変動のリスクがあるものをヘッジするようにすればいいのかな?
今だと国債価格をヘッジする取引を大量に組むような考え方が何かあるのかな。