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世界経済と投資機会について

 世界経済の先行きについて、ジム・ロジャースは「バブル崩壊が近い」、という見方をしているようだ。
 アメリカの中央銀行が大幅な金融緩和を続けてきたツケが回り、借金に頼った経済は成長を鈍化させ、株価はいずれ崩壊するという。

 ぼくは、どちらかというと中央銀行が何をするかに関わらず、資本が余剰になっている国では経済成長率が下がる、のだと思う。アメリカも日本も、資本が余剰なので経済成長率が上がらない。経済成長するのは資本が不足していて労働賃金が高い国だけだ。だから、ジム・ロジャースのように資本が不足していて、これから投資するべきものがたくさんある国に注目するのは正しいと思う。

 そういう国はたくさんあって、そして不思議なことに日本も資本が不足する国になるので、投資には適している国に次第に変化していく。のだけど、それまでにはまだまだ時間がかかるのではないかとも思う。あと、高齢化する国はもれなく貯蓄率がマイナスになって日本の後を追うので、意外にも高齢化が激しい国ほど後の回復は速やか、かもしれない。

 資本が余剰になるのは、資本が国内経済と結びついてはじめて機能するために、そうそう簡単には移動できないからでもある。普通にその国で生活する人の周囲にお金と資本と消費財が物理的に固定されてしまうので、資本のホームバイアスは非合理的でも、ある程度は避けようがない。

 それで、必ず資本は経済が強い国では余剰になる。そして、余剰の資本の存在は、労働生産性を上げる必要性を感じさせないので、必ず経済を弱らせる。その上、金融取引による利益獲得に異常に偏るようになるので、そのことが暴落局面で正しく国を衰退させる。

 根幹で経済を成長させるのは労働生産性だけなので、本質的な収益は労働生産性を向上させる経済活動に投資をしたかによってしか図られない。その収益性は、そのビジネスがどれだけの乗数効果労働生産性に対して持っているかによって決まっていると思う。

 なので、ぼくはアジア/東南アジア地域の金融に注目している。
 日本の金融事業はリストラの嵐で、どんどん機械化されていくと思うけど、その他の地域では低コストで必要な資本調達を実現するべき場所が大量にある。

 そこにものすごい利益が眠っている。