投資入門第1回 どうして投資をするべきなのか

どうして投資をしなければいけないのか。それは儲かるから、に違いありません。もしあなたが、たとえば町の潰れそうな小さな洋品店に雇われていたら投資をするべきでしょうか。たぶん儲かるなら投資した方が良いでしょうね。

投資であなたは救われる・・・かな

さて今、あなたは10年間、町の小さな味のある洋品店に雇われてます。貯金好きなので毎年100万円も貯めてます。つまりあなたは1000万円持ってるとします。しかし、近くにユニクロが進出してきたせいで、店の経営は次第に悪くなってきました。あなたは、ユニクロに転職するべきかどうか悩みます。店のオーナーとも仲良くやっています。でもあなたは、裏切り者というか、合理主義者というかそういう性格なので、もう転職したくてたまらくなって履歴書を送っています。でも冷たい性格を見透かされたのか、面接で落とされます。黒い気持ちになりました。相変わらず、小さな洋品店で働くしかありません。店主は朗らかに接してきます。心は引き裂かれそうです。貧乏になりたくないと心が叫ぶのです。そんな人情を欠いたあなたは、これからどうするべきでしょうか。全力でファーストリテイリングの株を買うべきでしょう。さて、店は潰れましたがファーストリテイリングの株価は4倍に膨れ上がりました、あなたは4000万円を手にして、新しい仕事を探したり、新たな投資先を探します。一方店主は泣いています。

この先、明らかに困りそうで、明らかに誰かが勝ちそうなのに、あなたはその陣営にいない時に株式投資は保険になるでしょう。そう投資であなたは救われる、かもしれません・・・。店主は助けなくてもいいのだろうか、と思ったあなたはこの記事の本筋からは外れていますね。

どうして投資は儲かるのか

何かを買って、買った値段より高く売れば儲かります。だから、投資が儲かるのも同じことで、安い値段で買って高い値段で売っているから儲かっているのです。たとえば、せどりをしている人は、投資をしているとも言えます。古本屋さんで、100円で買える本が、Amazonで検索すると2,000円で売られてる場合、1900円儲かるはずです。だから、せどらーは100円の本を買います。

伸び盛りの時期のファーストリテイリングの株を10,000円で買って、将来40,000円で売れば30,000円の儲けです。(今はそうでもないかもしれないけど。)

もしあなたが、会社の業績よりもプレミアムが付きそうな珍しい絵画やアートに詳しいなら、美術品を投資対象にした方がいいかもしれません。あるいは、不動産や家に詳しくて、お値打ちな住宅や地域を見分けられるなら、不動産投資がいいかもしれません。

何を選ぶにしろ、自信を持って将来高く売れるものを見つけられる人は、投資で儲かります。安く買って高く売るから儲かるのです。

でも将来のことは分らない

しかし、それはそんなに簡単なことでしょうか。だったら誰でも大金持ちになっているわけで、そう簡単ではないですね・・・。たとえば、せどらーが本を100円で買った時点ではまだ「儲かっている」わけではない。買ったあとにAmazonに出品しないといけないし、欲しい人に見つけてもらって買い手がついて、入金されなければいけません。まだ、買ったときは儲かっているわけではなくて、「あ、儲かるかもなー」と予想しているだけです。つまり、投資した時点では将来のことは分かりません。

いつでも、投資は「取らぬ狸の皮算用」です。

ファーストリテイリング株を10,000円で買って、将来どう考えても40,000円で売れると思ったとしても、確実にそうなる保証はありません。もしかしたら、倒産してしまうかもしれません。

だから、「投資は怖い」のでしょうか。

無意識の投資家

ところが、多くの人は無意識のうちに投資をしてしまっています。たとえば、働いていること自体が投資です。いま傾いている洋品店でのんびり働いているということは、「来月25万円入金されるなー」とか、「2年後に少しは収入が増えているなー」とか無意識にですが、会社が続いていることを予想してしまっています。しかし、現にあなたの洋品店は潰れそうなのかもしれません。将来のことは誰にも分かりません。だから、あなたが何をして生計を立てているにしろ、予想していることに違いはありません。結局、それはあなたの時間を「投資」しているのです。

なにが、今の仕事を選ぶことが最大の収益を生むと確信させるのでしょうか? あるいは、転職するのが良いと何を持って判断するのでしょうか? 

その理由のひとつは、いま働いている会社の業績が良いか悪いかでしょう。業績が良ければ、給料も増えます。でも、業績が悪いのに増えるということはほとんどないですね。下手すればクビになります。しかし、会社の将来を予想することは難しいのです。それでも、あなたは多分その会社にいるでしょう。その根拠が自分でもよくわからないとしても。

だから、どちらの「投資」もある意味では同じようなものです。株を買うのも、今の会社で働き続けるのも、どちらも明日のことはさっぱり分からないのにやるのです。

 だから投資であなたは救われる

そう、明日のことは分らない。だから、この先とても儲かりそうな会社に資金を出しておく、つまりは勝ちたいというよりは「負けたくない」時に、投資をしておいた方が良いのです。特に自分の社会人的な能力に自信がないし、会社の将来にも全然自信がもてないのであれば、上司を呪い殺すだけでなく、その傍らであなたの仕事を片っ端から奪っていく競合企業に全力でベットしてみてはどうでしょう。別業界の飛ぶ鳥を落とす勢いらしいけど、まだ株価が安い企業でも良いです。何か、マシな会社に少しはリスクを分散しておいた方がいいでしょう。上司は呪い殺させないと思いますが、金持ちにはなれるかもしれないので。

そんなわけで、今日はなぜ投資しなくてはいけないのか、について、考えてみました。次回、株式投資手法について解説いたします。