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ドトール日レス株主総会 2015年5月27日

 株主総会での今後の興味深い展開としては、マレーシア進出の計画、一店舗月商600万円を目指し、30-50店を出すという計画ということなので、出資比率60%だが年間のインパクトとしてはそれなりにある。利益でいうと、1億8000万〜2億3000万円ぐらいのインパクトが3年後ぐらいで出るか。

 株主総会での質問、「文書でも送って回答していただいた者だが、ドトールでコーヒーのカップサイズを間違えられた、その際にカップからカップへコーヒーを移し変えられて大変にショックを受けた。これはどういうことなのか。またお客様相談センターへの問い合わせから一週間回答がなかったが、どういうことなのか。」「エクセルシオールのカフェラテのラテアートがメニューの写真と全然違う。木の葉の形になっていない、どういうことなのか。」「値上げをするなら時期はいつか」「為替予約をしているのは珈琲豆の輸入のためか(→一年後までのコーヒー豆原料の輸入価格を固定している。スポットでは都度対応しているものもある。→つまり一年後に大幅な価格変動があると小売価格に反映させるしかない、ということだと解釈した。)」「星乃珈琲のケーキはおいしいが、ドトールのケーキがおいしくない、何とかならないのか。」「星乃珈琲の珈琲を飲んだらおいしくて病み付きになった、ドトールの珈琲も同じ味にはならないのか。」以前と比較して、ドトールブランドへのロイヤリティを示す株主が減っていることが印象的だった。また株主参加者数は大幅に増加していて、お土産目当てで受付だけして帰る人も多数いた。全体的に株主側の緊張感と一体感の低下感がある。

 取締役の採決時の反応、大林取締役が誰よりも先に、深々と、頻度も多くお辞儀をしていたのが印象に残った。また採決前も他の取締役は動きが少ないが、大林取締役は周囲を見渡したり、上も見たりと反応が多かった。また、上記の質問で星乃珈琲を絶賛された時に、ものすごく嬉しそうに笑顔になっていた。大林取締役自身のプロジェクトなので、そういう反応だったのだろうと思う。また、大林取締役にとっては、一号議案で1億数千万円の配当金が入るので、採決時に反応が大きいのは頷ける話ではある。そして、星乃珈琲の展開によって今後の取締役会内で生じる矛盾やパワーバランスの取り方やドトールの価格帯引き上げの戦略が気になるところ。うまく転換できるのであれば、収益は向上するだろうけど、できるだろうか。

 あと、お土産で割引券もらった洋麺屋五右衛門にいってみたが、お昼時は行列でした。買ったときに予測したレストラン事業のデフレマインド好転はそのとおりになったけど、このまま進行するとこのランクのお店も流行らなくなるのかも。

 星乃珈琲出店計画では、年間4〜6億円程度の利益へのインパクトが考えられる。10年後に、大きな経済変動がない前提では、収益は今の1.5倍から2倍の水準に安定的になると考えても良いかもしれない。ただし安定して収益水準が大幅に上昇するかどうか、については予断を許さないと考えられる。リスクとして、「物価上昇」「円安進行」「経済危機」「ドトールブランド価値の低下」が考えられる。特に、「ブランド価値の低下と、星乃珈琲の展開」は文脈上相反しているところがあり、危険性が高い。今の株価から2700円〜3000円の間で、将来の収益はかなり織り込まれることになると考えていいだろう。