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バブル発生と崩壊の流れ

 バブルは必ず起きてきた。

  1) バブルとバブルの間が適度に長いので、崩壊の嫌な思い出を忘れてしまう。
  2) バブルとバブルの間が適度に短いので、儲かった思い出だけが残ってしまう。
  3) ほかの人がバブルに肯定的になりはじめると、合理的な人であれば次々に乗っかっていく。
  4) 金融機関が収益の上昇にあわせて、与信枠を拡大する。
  5) 正規の与信枠がいっぱいになったら、規制の外にある新制度が信用を拡大していく。
    (国外の金融機関、ノンバンク、CPなどの新商品) →流入先が国内不動産/国内株式か、商品/為替/外国不動産/外国株式かで分岐する。
  6) 政府の総量規制や自然発生する疑惑によって、ある商品の価格が下がり始める。
  7) 一斉に価格が下落し始め、与えられた信用が焦げ付く正フィードバックが止まらなくなる。
  8) すべての金融機関が、貸しはがしをはじめることで、倒産が連鎖する。
  9) 現金の信頼が高まり、現金流通が止まり始める。
  10) 最悪の場合、すべての現金が流通しなくなる。
  11) または、5)の時点で資金の流入先が不動産や株式でなく、商品市場と外国通貨または外国資産だった場合には
    インフレが亢進する。ただし基礎的な需要が高くなければ、そこまでインフレになることはないだろう。
  12) 商品価格しだいでは、8)の倒産の連鎖と同時にインフレが進行する可能性もある。
    その場合は、自国通貨に対する需要は高くないため、通貨流通停止ではなくて、激しいインフレになる。商品や外国通貨の需要が高くなる。


 10)〜12)の補足
 崩壊の規模は、それまでの政府債務の積みあがりから、予測可能かもしれない。また崩壊時の信用縮小により、現金選好性は必ず高まる。しかし、現金に近い資産として、自国通貨を選好するかどうかは、自国通貨の信用度によって変わる。そのため、結果として崩壊に伴う現象にはインフレ/デフレの違いがある。ただし、借入金は自国通貨建てが多いはず、その場合は通貨高+デフレに振れるのではないだろうか。

 A)積みあがっている政府債務の分だけ、信用が拡大されるので、バブルの規模は予測可能かもしれない。
 B)信用の乗数が一定範囲を超えると論理的に支えられなくなるため、崩壊の規模も予測可能かもしれない。
 C)崩壊時点で積みあがっている債務の合計が、焦げ付きとなり、以降の信用縮小の規模を決定づける。
 D)崩壊時の信用縮小の影響は、その時点での「自国通貨への需要」の強さによって異なる。
 信用縮小の規模は、市民の通貨選好性の規模を決定づける。信用を得られる可能性の低さが、通貨保有のインセンティブになる。
 E)もし、信用縮小が自国通貨への強い需要に裏付けられていれば、デフレとなり、自国通貨選好が高まり、通貨が退蔵される。
 もし、信用縮小時に、自国通貨への信頼が下がっていれば、商品や他国通貨への選好が高まり、商品または他国通貨が退蔵される。