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「21世紀の資本」は本年度最高のエンタテインメントっぽい

 「21世紀の資本」は泣けます。私、「はじめに」を読んでいる時点で涙がにじみました。
 これはエンタテインメントですね。人間とは何か、お金とは何かを語る超大作です。小説より面白いです。事実は小説より奇なり。
 そして、本当に労作。内容というよりは「圧倒的なデータ量」これがスゴイところです。こんなにデータ集めてる経済学者なんていない。ここまでのデータをそろえるのに、人類は2013年までかかったと思うと感動が止まらない。ちょっと興味がある人は騙されたと思って買ってください。経済学本なのに、そんなに読みにくくないし、経済学の論点になじみがある人だったらスラスラ行けるはず。しかも、重要論点は全部びしっと抑え来るんだから、どうしたらいいんだろう。泣く。
 これまで、「なんとなくそうかもねー」と語られてきた「金持ちはどんどん金持ちになるけど、貧乏人は貧乏人のままで、その階級が固定されていくんじゃない」「つまり頑張っても貧乏人は金持ちになるのがどんどん無理な社会になってきているんじゃない」という論点をデータで読み解く、というところが本当に良いところ。
 しかも、そのデータが大量にあるんだから、この観点で日本のデータを集めて検証し直しても、ご飯何杯でも食べられる(比喩でなく)人が続出することでしょう。

 しかも、ここから専門的な補遺データのダウンロードができるページもあるんだよ
 http://cruel.org/books/capital21c/
 エクセルもあるから! 好きなように加工したらいいじゃないっていうか、何て親切なのか。どうなってんだ。日本語訳されてるデータだし・・・。

 そして、この補遺の構成を見たら泣くだろう。
 http://cruel.org/books/capital21c/Piketty2014TechnicalAppendixj.pdf
 これを勉強したら、研究者には途方もなく役に立つことでしょう。 
 また、ビジネスマンやお金儲けに興味ある人、株式投資家などにも絶対に役立つこと疑いなしだ。ピケティ本さえ読んでおけば、今後20-40年くらいの経済の動きの少なくとも端っこは推定できるようになるだろう。「金持ちがなぜ金持ちになるのか」を解いているわけだから、マネしたら金持ちになれるわけですよ。たぶん。
 だから、全ての興味ある人が、読んだ方がいいと思う。お薦め! 二重丸! 五つ星!