ファッテイルについて 循環する市場評価

ファットテイルと正規分布について考えていましたが、その続きです。

http://d.hatena.ne.jp/oror/20140807/1407421610


 1)ファットテイルの中央部分は「テクニカル分析」でもそれほど損失のでない変動幅の少ない世界。
  検証してないけど、もしかすると昔はここが正規分布に近い分布だったのかも。(マンデルブロベキ分布を発見する前) この市場では、「信念」というものは参加者にはない。すぐ手仕舞って利益確定したがっている。
 たぶん、自然言語の分布にも特徴がない。


 2)ファットテイルのテイルのプラス部分は、「ファンダメンルズ分析」が広がり始める世界。
  景気変動が乗り越えられた、ニューテクノロジーが世界を変えた、など「ファンダ的世界観」が「信念」の強化のために利用される世界です。ここでは、情報が排除されて「買い方優勢」の世界が生みだされます。
 おそらく、自然言語の分布に偏りが出ている。


 3)ファットテイルのテイルのマイナス部分は、「暴落と終末論」が広がる世界。
  どちらかというとテクニカル分析が幅を利かせはじめ、「信念」は「不信感」という別の教義にとってかわられる。情報は排除されていて、「売り方優勢」の世界が生み出される。
 おそらく、自然言語の分布に偏りが出ている。


 この3つのゾーンを行き来するときに、マクロ経済の先行指標との関係性やそれぞれのゾーンごとのデータに特徴があるはずなので、それを見つけたい。コンセプトが社会に根付き、失われていくまでを観測できるようになるのでは、という期待があります。


 底にある変化はマクロ経済の変化なので変動幅がとても小さい。
 なのに、株価が大きく変動するのは個々の企業の収益の変動が大きいことと、言語による変動幅増幅の「信念形成」によるものとに分けられると思う。集団での「信念形成」は稀なので、それを見つけるとかなり大きい変動を捉えることにはなると思う。
 
 >マクロ経済 >概念の学習(スクールとか) >ニュース >SNSの書き込み
 の順に、盛り上がっていくと推定しているけど、順番は少し違うかもしれない。