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立ち読みした本「儲けたいなら科学なんじゃないの?」

 ローテク ミッドテク ハイテクの3つの区別をするとしたら、ミッドテクっぽいところが良いよね、という本だと思った。
 ローテクの企業を、「ラーメン屋の延長線」と呼んで、マーケティングとか、作業効率化とか、アレンジ技で何とかしている会社がベンチャーの雄とか方腹痛いし、と切り捨てるところが、興味深い。まあ、そうですね。

 でもミッドテクを狙うとしたら、マーケティングとか作業効率化とか、ブランディングとか、高度なアレンジ技であるところの立地戦略で独占的地位を知らずに創り出すとか、も微妙に大事になってくるので、実は結構難しい。
 結局、どっちも目配りしなきゃいけないバランス感が難しいかも。と思ったりした。

 儲けるには、テクノロジーの中でどこを狙うかだけじゃなくて、人の生活空間の中での食い込み方をどう考えるかとか、錯覚の中で数理的に利益を出す方法とかが、工夫のしどころなのかな、と思ったりします。サイエンスが大事なのは、錯覚部分というか効用(と効用感)を生みだすところと、経費の節約部分の二点で、そこにマージンが生まれるんじゃないかな。


 あと、よく世の中の頂点的に思われている業種は、そういう儲けのエンジンの外側にあることが多くて興味深い。
 
 コンサル業は、儲けのエンジンからこぼれて来る料金しか取れないから、常に労働環境が悪い。
 クリエイティブ業も、同じでコンテンツそのものが収益化することは滅多になくて、どこかの儲けのエンジンの補助エンジンとして機能しないと収益化しない。


 本当に儲かるのは、儲けのエンジンを内蔵している組織で、それはサイエンスだけで成り立っているわけではなくて、様々に組み立てられた参入障壁と習慣の力で成り立っている。
 その立ち位置の中で、自分がどう労働力を切り売るか、ということを考えないといけないと思うんですね。なんとなく。

 あと、うまくマーケティングできていたり経費を抑えられているどちらかというと、ローテクな会社で新しめの会社は就業環境が悪いことが多いと思われます。そういう会社の人は、たぶん例外なく「上司は無能で」「残業が多く」「上司に気に入られれば昇進する」と言っていると思います。というのはちゃんと理由があって、差別化できない業界で、障壁を作るには過剰労働が常態化する組織を作って、しかもそれをギリギリのラインで稼働させ続けるマネジメント技術が必要になるからです。

 ミッドテク部分とか、ブランド化部分とか、系列化部分とか、高い家賃が取れる高層ビル部分とか、どこかで、この部分を確保できていれば良いけれども、できない場合は、兵隊化した営業部隊とか、生産部隊とか、運営部隊を作って、これをキリキリ回すしかないわけですね。