EPSの成長率で企業抽出する

過去10期前までさかのぼって、各期で-50円以内のEPS減少額の企業(50円は試験的な数字)を抽出した。
さらに、(ある程度)安定したEPSの成長が見られる企業のみを抽出し、その企業の事業を分析した。


結果として、
コスモス薬品(3349) 小売業
ピックルスC(2925) 食品製造業
日本車両製造(7102) 製造業
などが抽出された。


各社の参入障壁は、コスモス薬品に関しては、商圏の設定方法にあり、一定の商圏内での独占的地位を占めることに成功している。またピックルスCに関しては、特定の食品領域においてNo1の地位を確立している。日本車両製造に関しては、世界的な車両製造メーカーとの競争に勝てるのか、という点が今後の分かれ目になると考えられる。
利益率では、コスモス薬品が突出しており、株価の動向に注目し、下落したタイミングで仕込むのは面白い展開ではないだろうか。

EPSの成長は、複雑な因子の組み合わせである企業活動を、一定の予測できる曲線として描く方法の一つである。
EPSの描く波に規則性がない場合には、企業内での個々の活動が、外部要因を吸収するように調整されていないと考えられる。外部要因によって乱れた波動が産み出されてしまうのだ。
常に一定の規則性を描くように内部要因を調整しているか、がEPSに現れる。
シンプルな法則性が、企業活動を貫くようにすること、が極めて重要だ。

「良い商品」「良いサービス」があり、それを有利な立場(可能な限り独占的な立場)で提供する、ということを繰り返せるかどうか、であり、それはすべての企業活動のバランスが良いか、で達成される。