経済

数年後の日本のクラッシュは為替相場からスタートすると思った

多分だけど、日本のクラッシュは為替からスタートすると思った。総選挙の結果を見て日本人はもうひと時の現実逃避と、その先のクラッシュというシナリオにしびれているんだなと思ったので、直感的にそう脳裏によぎったぐらいで、あんまり確かな予感ではない…

バフェットに対する懐疑が高まっているのは興味深い

バフェットのような投資家が経済に新しい価値を付け加えていないのではないか、という疑惑が高まっているのは興味深い。 世界的に、経済の総需要が不足していることが課題で、需要を増やすためには政府が介入する必要があるという認識が高まっているというこ…

立憲民主党の経済政策は完ぺきに正しい

立憲民主党の経済政策は、1・賃金を引き上げること、2・賃金の低い保育士や介護職の賃金を引き上げること、3・正社員雇用の増加支援(非正規社員の減少)、4・教育費の支援、5・高所得者への課税強化が柱になっている。 つまり、所得を上げるために制度で規制…

国有化される資本主義すごい 9.02%が国のものだ

最近のGPIFと日銀の株式保有比率を何となく出してみた。 すごい、いま、上場されている会社の9.02%は国のものだ。 時価総額 593兆3500億円 (100%) 2017年6月30日時点 GPIF 36兆4200億円 (6.14%) 日銀 17兆1000億円 (2.88%) 政府合計 9.02% 以下を参照に…

ファミコンウォーズの攻略法とたぶん会社の戦略

ファミコンウォーズが大好きだというブログを見つけて、あ、そうやって攻略するものだったんだ、と2十数年後に知る。とりあえず歩兵を大量に作って、ヘリコプターで輸送しまくって、戦車はそんなに重視せずに、制空権と爆撃重視して、後半も戦闘工兵を大量に…

イノベーションは高賃金が原因で起きる

「年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学」を読んでいて、いわゆるイノベーション産業は賃金が高くて、地域の雇用も産んで、地域のサービス業に従事している人の年収もあがるよね、だけど、製造業しかない街は、どんどん没落する…

「負債論」をカンタン図式化してみる【理論編】

デヴィッド・グレーバーの「負債論」は素晴らしく面白い本なんだけど、何しろ長い。長いけど読み終わりたくはならない稀有な本。 グレーバーは、ウォールストリート占拠運動で「われわれは99%だ」というスローガンを考えた人でもあり、この本も、金持ちのグ…

政府とかグローバル企業といった大きい組織は弱体化して、人々は地域にひきこもるようになる、で、自己実現は弱体化すると思う。

アメリカの軍事力が低下して、中国の軍事力が強くなると、日本やアジア圏の政府は今よりも力が弱くなる。グローバル企業は、アメリカの世界的な覇権により沿って成長してきたから、相対的に力が下がっていく。 中国は地域への支配力を強化するけど、地域の盟…

「簿記と会計の再発明」 のための基礎を考える(4) 為替変動と企業ストレスチェック

前回までのあらすじ バランスシートを使っている限り、経済には限界がある。その限界とうまく付き合うためにはどうしたらいいのか、ということを前回までで書いた。今回はバランシートを用いて簡略化された二国間モデルを検討し、実験的な環境でバランスシー…

「簿記と会計の再発明」 のための基礎を考える(3) 日銀/政府の政策を転換してデフレを克服できる、かも

前回までのあらすじ 第1回では、経済の仕組みの中で、市場(交換)というゲームの肝のシステムがたくさん行われることが大事、というアダム・スミスの意見と、そして、ゲーム運営側(政府)がしっかりしてみんながテンションが下がったときに、アイテムを渡した…

「簿記と会計の再発明」 のための基礎を考える(2) ヘリコプターマネーを一人1000万円配るレベルでやってみると

前回までのあらすじ なかなか話が核心に進まない感じがするけど、前回に引き続いて、バランスシートの再発明にどんな意味があるのかを考える。エクセルで出来るヘリコプターマネーシミュレーションも付いてます。一人500万円くらいでデフレが止まり、大体100…

「簿記と会計の再発明」 のための基礎を考える(1)

簿記と会計の再発明ができるのでは Joichi Itoさんが書いた「簿記と会計の再発明」 が面白くて、簿記と会計で何を実現させると面白いのかをずっと考えている。 複式簿記は700年間変わっていない。今日のコンピュータ、ネットワーク、暗号技術を使えば、21世…

暑い夏にお奨めのヒンヤリする経済危機の読書旅

まだまだ残暑ですね。暑い夜は、背筋がヒンヤリする経済危機の旅がお奨めです。 20世紀初頭、「世界恐慌を招いた四人の中央銀行総裁」というサブタイトルで、お送りする大恐慌の旅「世界恐慌」。イギリス中央銀行総裁モンタギュー・ノーマンは、当時は金融帝…

国富のバランスシート インフレ編

インフレという現象は、その国の通貨が一国のバランスシートで多いから起きる。当たり前のようだけど、バランスシートベースで考えるとより正確にこの現象が発生していることが分かる。 現時点でのインフレ率 三位 1位 ベネズエラ 121.738%2位 南スーダン 5…

Jトラスト 決算の中身よりも為替差損が前年▲12億円→本年度▲73億円あるから面白いよね

Jトラストの第一四半期決算でたぞー! 暑いからテンション高目だぞー! 興味深いのは、為替差損が去年の同じ時期は▲12億円だったのが、今では▲73億円あることだぜ。というのがどういうことかというと、デフレ気味の日本に比べたらインフレ気味の諸国に金を貸す…

ハイパーインフレになるのかどうか

このところ、気に病んでいるのは日本がハイパーインフレになるかどうかなのだけど、A)少なくとも普通のインフレにならないと、いきなりハイパーなインフレに進むことはない。 しかも、B)インフレになった後に、紙幣の印刷を頑なに大量に続けるということが起…

最近の政治の論点の意味がわからない リベラルは労働者の所得向上を主張すればいいんじゃないのか

左翼とかリベラル勢力とか護憲勢力とか、ともかく与党じゃない勢力全体が退潮していることが嘆かれているけど、リベラルが主張するべきことを忘れているから当然退潮しているだけだ。論点がおかしいから人気が出ないだけだ。マトモな論点で主張してリベラル…

人口が減っても全然困らないかも知れない 「ゴールド ― 金と人間の文明史」

日本の人口が減ると、多くの議論だとこのままではダメだということになる。本当だろうか? 保育園は増やした方がいいと思うけど、国民の頭数を揃えないとマズイよね、みたいなことは本当はどうでも良いのではないか。 もちろん、人口減少すると"国全体の"経済…

ブレグジットで世界経済が終るかどうかを国富のバランスシートから予測すると

ブレグジットで世界経済が終るかどうかを国富のバラスシートから予測すると、結論として、イギリスは最強に賢明な判断をしていることになる。 以下は、ぼくが以前に計算した国富にインフレ/デフレが50%進んだとしてという仮定で*1ストレスをかけた場合の国…

医療・介護職による求人増加 日本財政が破たんする前に緊縮財政にするべきかどうかという話

このところの失業率の低下は、ほとんど医療・介護業界での求人増加であろう、という記事。 20年ぶりの低失業率はアベノミクスの成果?だから、あんまり賃金上昇に繋がらないようだという指摘。 今までは確かにこの通りのことが発生しているけど、じゃあ、こ…

個人の優位性を労働市場で築く

個人の優位性を労働市場で築くために必要な要素として、何が求められるか。 日本の個人向けマーケティングは比較優位を失う グローバルな個人向けマーケティングは優位性を持つ エンジニアリングの優位性は少しだけある 金融資本の過剰さをグローバルにバラ…

日本経済にFintech(フィンテック)が果たす限定的な役割

日本経済においてFintech(フィンテック)が果たす役割を、資本市場との関わりからだけ考えてみる。 ただ、資本市場との関わりとFintech(フィンテック)の活動領域はほぼイコールなので、下記がFintech(フィンテック)の活動の範囲で限界でもあるんじゃないかと…

金融市場の再編

金融市場の再編が日本で起きるとどうなるのか。 銀行に代わる資本再配分機能を持ったプレイヤーが台頭する 余剰資本が利益機会をくまなく利用するようになる 資本が積みあがるスピードが速くなる 労働と投資の重要度が変化する、投資の重要性が高まる 資本が…

コール市場が急縮小、取引残高は過去最低−10年ぶりマイナス取引

短期金融市場の取引量が低下しているらしい。 あんまり市場の厚みがなくなると、大規模な金融危機が起きた時に金融機関同士の融通ができなくなる可能性があるらしい。 コール市場が急縮小、取引残高は過去最低−10年ぶりマイナス取引 長期的には影響も吸収さ…

金融情報とアート 『第10回 shiseido art egg 川久保ジョイ展』

金融情報を使ったアートを見た。銀座資生堂ギャラリーで開催中。「金融トレーダーから現代美術家へ、川久保ジョイの激動する半生」「イカロスの落水/水落」 日本の長期金利(10年物国債の金利)が急速に上昇し、国債の利払いに耐えられなくなった政府が強制的…

オープンであることがなぜ大事なのか

オープンイノベーションとよく言われるけれども、オープン=良いこと、という図式は本当なのか。どうして、オープンだと良いのか、ということをよーく考えてみたい。オープンならもれなく良いわけではないと思う。 本当に大切なのは、オープンであることでも…

日本は高資本蓄積によって「資源の呪い」状態だと思う / 「経済成長」デイヴィット・N・ワイル

経済成長についての理論を網羅的に学ぶには、最適すぎる本。・意外だったこと 「技術革新と科学は関係ないことが多かった」 第9章「先端技術」の囲み記事「科学と技術」(p.236)によれば、「生産技術は試行錯誤で発見され、なぜ特定の処理が所定の結果になる…

長期経済統計から見る日本の国富の推移 貯蓄率のマイナス要因で500-1000兆円国富が減るのではないか

ピケティが21世紀の資本で示したB=s/g、資本所得比率=貯蓄率s/成長率gが日本の今後にあてはまるとするならば、国富の水準はかなり低下すると考えるべきだろう。その水準は、500兆円〜1000兆円にのぼるかもしれない。ただ海外投資家からの資金流入が続けば…

日本一般政府のバランスシート(インフレ_デフレ検証) 「日本の借金1000兆円」はやっぱりウソでした」ってホントかな。

「日本の借金1000兆円」はやっぱりウソでした〜それどころか…なんと2016年、財政再建は実質完了してしまう! っていう記事は本当だろうか。 バラスシートの中で、負債が増えすぎると問題なのは「返せないこと」ではないと思う。 日銀が財政ファイナンスして…

デフレとインフレの起源的な話「経営者・平清盛の失敗 会計士が書いた歴史と経済の教科書」

平家滅亡の原因を、宋銭流通に求める本。すごい面白い。 宋銭の輸入が増える。最初は貨幣としての需要ではなく銅としての実需であった。末法思想の流行によりお経を、銅製の入れ物に入れておいて自分だけ救われたいという流行が背景。 そうした、銅の実需が…